メーソン&ハムリン社製 リードオルガン
- 所在地
- 白金台1‐2‐37
- 所有者
- 学校法人明治学院
- 概要
- 1点 歴史資料 平成26.10.15指定
- 法量
- 幅175cm 高さ137cm 奥行155cm
- 公開状況
- イベント時公開
大正3年(1914)に元駐日大使E.O.ライシャワー氏の父、A.K.ライシャワー教授の斡旋により、アメリカの長老派ハイドパーク教会より寄贈されたものです。同時期に同機種数台が日本に持ち込まれましたが、現存するものは数少なく、実際に演奏できるリードオルガンとしては、唯一のものです。このオルガンは、アメリカのメーソン&ハムリン社製で、幅175センチ、高さ137センチ、奥行き155センチで、2段手鍵盤に足鍵盤、15個のストップ、500本程のリードが備わっており、演奏用の長椅子も現存しています。現存する礼拝堂(チャペル)にて礼拝の際に使用されていました。昭和32年(1957)から基督教音楽学校に貸与され、その間に手動式の「ふいご」は、電動式に替えられました。昭和43年(1968)に明治学院へ返還され、記念館小チャペルに設置されましたが、演奏ができない状態となっていました。平成9年(1997)に全面的な修理を実施し、現在は公開行事等に使用されています。修理時の調査で2つの型番が確認されたことから、明治25年(1892)、もしくは明治40年(1907)に作られたと推定されます。
明治学院の卒業生である、オルガニスト木岡英三郎をはじめ、哲学者・森有正らも演奏しており、現在でも当時の音を聴くことができる貴重な資料です。