Minato City Preservartion Cultural Properties

港区文化財総合目録

紙本着色箱根詣図 建部巣兆筆

所在地
芝大門1‐12‐7
所有者
宗教法人芝大神宮
概要
3巻 絵画 平成15.10.14指定
法量
(第一巻)長1425.8cm (第二巻)長1081.5cm (第三巻)長1678.3cm 縦(各巻共通)26.8cm
公開状況
非公開
写真タイトル
第一巻 巻頭(左) 第三巻 巻末(右)

本図の筆者である建部巣兆〈たけべそうちょう〉は、書家・山本龍斎の子として千住に生まれました。名を英親、字を族父、松甫、秋香庵、小蓑庵、菜翁などと号し、画は、はじめ谷文晁に学びました。のち俳諧に親しんで、自作の画には発句を題したといいます。没年は文化13年(1816)11月とされますが、出生年は不明です。

「箱根詣図」と題されたこの3巻本は、蕪村風の俳画を得意とした巣兆の画風的特徴をよく示しており、洒脱で即妙な筆致によって、江戸を出立し箱根に至る道中の有様をいきいきと描いています。江戸時代の庶民の旅の様子や生活を知る上でも貴重な絵巻です。

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