足利直義御教書
- 所在地
- 芝大門1‐12‐7
- 所有者
- 宗教法人芝大神宮
- 概要
- 1通 古文書 昭和56.10.24指定
- 法量
- 縦43.8cm 横30.5cm
- 公開状況
- 非公開
足利尊氏の弟・直義(1306-52)の文書で、区内最古の現存古文書として貴重です。
直義は、兄に従って鎌倉時代末より活躍しました。元弘3年(1333)5月の北条氏の滅亡後まもなく、兵部大輔から左馬頭に転じ、同年12月に鎌倉へ赴き、同地並びにその近辺の治安の維持にあたることになりました。この頃から直義の名前で発せられる文書があらわれ、元弘末年から建武末年にかけてその数は多くなります。
本文書はこの間に戦捷祈願の祈祷を諸社に依頼したもので、類似の文書は広く全国に及び、播磨の大山寺、出雲の鰐淵寺などその多くの例がみられます。
宛名を欠きますが、足利直義の花押を有するまぎれもない文書で、区内最古の古文書であり、さらに長く由緒ある芝大神宮に所蔵されてきた文書として在地性も高い史料です。