外国書願留
- 所在地
- 三 田4‐16‐23
- 所有者
- 宗教法人済海寺
- 概要
- 1冊 古記録 昭和60.10.15指定
- 公開状況
- 非公開
- 写真タイトル
- 第1丁表
幕末にフランスは済海寺に公使館を置きましたが、本史料はフランスの公使館となった寺院側の記録として貴重です。
フランス総領事ドゥ・ベルクール(Bellecourt, Duchesne de)は、安政6年8月26日(1859年9月22日)に済海寺に入り、ここを総領事館、後に公使館としました。
本書は、途中若干省略されるところはありますが、安政6年8月12日より記述が始まり、明治7年(1874)の記録に至るものです。10行書きの罫紙に記され、墨付157丁、各行20字から25字で、かなり慣れた行書体で書かれているため、一部にやや読みにくいところもあります。書風は同一ではないことから、やや後に原本に基づいて清書した記録と思われます。そのため、一部に誤記もありますが、丹念に記された本書は、外国公使館にあてられた寺側の事情を知る史料として大変重要なものです。