明治学院礼拝堂
- 所在地
- 白金台1‐2‐37
- 所有者
- 学校法人明治学院
- 概要
- 1棟 建造物 平成元.10.25指定
大正5年(1916)に落成したイギリス・ゴシック様式を基調とした重厚な礼拝堂です。大正4年10月29日定礎式を行い、翌5年5月に落成しました。
規模は、南北の長さ約30.75m、東西の幅は当初10.85m、後に増築された東西に袖の部分を含めると27mになり、建築面積はおよそ500平方メートルで、日本のキリスト教関係の教会堂や礼拝堂、特にプロテスタントの礼拝堂としては稀に見る大きさです。内部は、大スパンの木造トラスが露出され、イギリス・ゴシック風の窓枠の設置などにより、ダイナミックで重厚な雰囲気をつくり出しています。
設計者はウィリアム・メレル・ヴォーリズ(William Merrell Vories)です。建築費は当時の金で15,000円で、主としてアメリカのミッションや、篤志家からの寄金が充てられたといいます。
建築当初は単身廊の一の字型のプランでしたが、昭和6年(1931)に学生数の増加などを理由に、増築して東西に袖を付け、現在のような十字型となりました。戦後、講壇上にパイプオルガンが設置され、大幅な改修がなされていましたが、平成20年(2008)にパイプオルガンの位置を改め、講壇が建築当初の形に復元される等、大きな修復工事を終えました。