工芸技術・木工芸 指物制作
- 所在地
- 東麻布1
- 所有者
- 丹羽孝太郎
- 概要
- 工芸技術・木工芸 平成23.10.26認定
- 公開状況
- 作業場の見学はできません
江戸指物技術の伝統を受け継いだ丹羽成道氏(初代)は、明治生まれの職人で、短冊箪笥・台子や風炉屏風などの小型の指物を得意としました。この技術は長男の憲治氏(2代目・大正7年生)に引き継がれました。憲治氏は最初経師屋で奉公修業をしており、父成道氏の伝統技術に、経師の技術を加えて軸物箱・茶器収蔵箱のような箱物の制作も行いました。
孝太郎氏(3代目)は、憲治氏の長男で、子どものころから父憲治氏の仕事を見ており、高等学校を卒業後、父に従って本格的に指物制作の修業をしています。孝太郎氏が得意とするのは箱物制作で、主としてこの技術を継承し、茶道具や小仏像を納める桐箱や刀剣・掛軸などの美術工芸品の収納箱のような箱物制作を得意としています。
現在では本区で唯一の江戸指物技術保持者です。