Minato City Preservartion Cultural Properties

港区文化財総合目録

青山の庚申塔

所在地
南青山4‐28先
所有者
港区
概要
1基 歴史資料 平成27.10. 14指定
法量
幅94.0cm 高さ103.0cm
写真タイトル
青山の庚申塔

立山墓地南端隅の路傍にある庚申塔です。高さ103.0cm、最大幅94.0cm、最大厚17.0cm、石材は安山岩(根府川石)です。石塔の形態は板状の「自然石形」を呈し、下部の一部は地中に埋まっています。銘文は正面に「庚申塔」と刻まれており、その下に花押がありますが、揮毫した人物は未詳です。その右側には「慶應元乙(きのと)丑(うし)年」、左側には「五月大祥吉日」とあり、慶応元年(1865)5月に造立されたものであることがわかります。さらにその右側には、一部剥離していますが「右 あをやま 内とうしん[宿] ほりのう[ち]」、左側には「左 二十きおくみ屋[敷ヵ] 百人おくみ屋[敷ヵ] ぜんこ[うじ]」と刻まれており、この庚申塔が「右 青山・内藤新宿・堀之内」、「左 二十騎組屋敷・百人組屋敷・善光寺」の方向を示す道標の役割も果たしていました。

また、この地域では昭和初期まで庚申祭(庚申講)が行われていたと伝えられていますが、この庚申塔はそうした民間信仰が江戸時代に遡ることを示す貴重な資料です。

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