Minato City Preservartion Cultural Properties

港区文化財総合目録

旧公衆衛生院

所在地
白金台4-6-2
所有者
港区
概要
1棟 建造物 令和元年9月27日指定

地下1階、地上6階、搭屋4階、延床約15,000㎡のこの建造物は、昭和13(1938)年10月、内田祥三の設計、大倉土木の施工により公衆衛生院として竣工しました。建設資金として米国ロックフェラー財団の援助を受けています。

この建物は、内田ゴシックと呼ばれている内田独自の意匠が採用されています。垂直にのびた中央棟と左右に広がる翼状の棟から構成された左右対称の威厳ある外観が特徴的で、入り口部分にはリズミカルな5連アーチが設けられ、来館者を迎え入れます。玄関を抜けると2・3階吹き抜けの中央ホールが配され、背面に設置された大窓とまわり階段、それらを装飾する金属製のレリーフで空間が構成されています。3階には、木質材が多用された院長室等が配され、上質な仕上げとなっています。このほか、公衆衛生院時代に式典や研究発表の場として利用されていた340席を有する講堂や、図書閲覧室及び、書架等が建設当初の姿のまま残されています。

同時代において最も優れた作品として、指定にふさわしい建造物です。

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